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2016年12月20日 / 2016年度第2回先端都市学講座「元犯罪者の再統合とインクルーシブなコミュニティづくり」

都市研究プラザ先端的都市研究拠点の新企画として「先端都市学講座」を開講しています。都市論関連分野の第一線で活躍されている先生方をお呼びして、大阪市立大学の研究者とともに公開の場で議論します。

去る11月26日(土)、一橋大学名誉教授の高田一夫先生をお招きして、第1回目「社会政策学と居住福祉学の対話 」を開催しました。専門分野がさまざまな若手研究員や行政関係者など20数名が熱く議論を交わしました。お忙しい中ご参加いただいたみなさん、誠にありがとうございました。

さて、第2回目は下記のとおり「元犯罪者の再統合とインクルーシブなコミュニティづくり」というテーマで開催します。

元犯罪者の再統合というテーマは、去る9月に開催された都市研究プラザ10周年記念国際シンポジウムでも、最も注目されたテーマのひとつとなりました。背景には、出所者支援を地域コミュニティ全体で行うという近年の潮流があります。ただし、決して実際に世間で違和感なく受け入れられているとは言い難く、刑事司法と福祉の間の葛藤を整理し、NIMBY問題や自己責任論を克服する論理を市民社会に提示することは不可避かつ喫緊の課題であると考えられます。同時に、「社会的包摂」概念を批評しつつ豊富化するうえでも相応しいテーマであると言えます。

そこで、元犯罪者の地域生活支援について研究を続けてこられた、立教大学の小長井賀與先生に講演をいただき、これらの課題に取り組むうえでのヒントを見出したいと思います。

先端都市学講座 第2回「元犯罪者の再統合とインクルーシブなコミュニティづくり」

日時:1月21日(土)15時00分~17時00分

場所:都市研究プラザ西成プラザ
(アクセスのリンク:https://www.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/satellite-office/fieldplazas/nishinari/

講師:小長井賀與(立教大学コミュニティ福祉学部・教授)

指定討論者:
西原実(京都保護観察所・保護観察官)
金澤真理(大阪市立大学法学研究科・教授)

申し込み:不要

お問い合わせ先:都市研究プラザ先端的都市研究拠点事務局
TEL&FAX 06-6605-3444
joint_office@ur-plaza.osaka-cu.ac.jp

第1回先端都市学講座の様子(講師:高田一夫・一橋大学名誉教授)